現状渡しとは?売却する際の注意点とリスク軽減策
現状渡しとは?売却する際の注意点とリスク軽減策

老朽化した自宅を売却しようと考えているものの、修繕費用がネックとなり、ためらってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
不動産売却には様々な方法がありますが、その一つに「現状渡し」があります。
現状渡しは、物件を現状のまま引き渡す方法で、修繕費用を抑えられるメリットがある一方、リスクも伴います。
今回は、現状渡しによる不動産売却の注意点について解説します。
売却を検討する上で知っておくべき情報が満載です。
現状渡しとは何か
現状渡しの定義と意味
現状渡しとは、不動産を現状のまま、つまりリフォームや修繕をせずに引き渡すことを意味します。
中古物件の売買ではしばしば利用される方法です。
売主は現状のままの物件を引き渡すため、リフォームや修繕の手間や費用を削減できます。
一方で、買主は物件の状態をそのまま受け入れることになります。
現状渡しのメリット
売主にとってのメリットは、何と言ってもリフォームや修繕にかかる費用と時間を節約できる点です。
早期売却が可能になり、迅速な資金回収を目指せます。
買主にとっては、価格が比較的安価である可能性があり、リフォームの自由度が高い点が魅力です。
自分の好みに合わせて自由に改修できるため、理想の住まいを実現できるでしょう。
現状渡しのデメリット
売主にとってのデメリットは、契約不適合責任を問われる可能性があることです。
物件に隠れた欠陥があった場合、買主から修理や補償を求められる可能性があります。
買主は、物件の不具合を事前に把握できない可能性があるため、購入後に修理費用が発生するリスクがあります。
また、現状渡しは、市場価格よりも低い価格で売却せざるを得ないケースも少なくありません。
不動産売却におけるリスクと対策
契約不適合責任とは
2020年の民法改正により、従来の瑕疵(かし)担保責任から契約不適合責任に名称が変わりました。
これは、売主が買主に対して、引き渡した物件が契約内容に合致しない場合に負う責任のことです。
買主は、修理の請求、代金減額の請求、契約解除、損害賠償などを求めることができます。
契約不適合責任の範囲
契約不適合責任の範囲は、物件の種類や契約内容によって異なります。
一般的に、建物の構造上の主要部分の欠陥(雨漏り、シロアリ被害など)は責任の対象となることが多いです。
しかし、軽微な傷や汚れなどは、責任の対象外となるケースもあります。
契約書に、責任の範囲や免責事項を明確に記載することが重要です。
リスク軽減のための対策
売主は、物件の状況を可能な限り詳細に開示し、買主との間で認識の相違がないように注意する必要があります。
専門家による建物検査(インスペクション)を実施し、その結果を明確に開示することで、トラブルを回避できます。
また、契約書に、契約不適合責任の範囲を限定する特約を設けることも有効な手段です。
売却時の注意点
売却前に、物件の状況を正確に把握し、適切な価格設定を行うことが重要です。
専門家の意見を参考に、市場価格を調査し、現実的な価格で売却する必要があります。
また、買主との間で十分なコミュニケーションを取り、物件の状態に関する誤解がないように注意しましょう。
契約書の内容をしっかり理解し、不明な点は専門家に相談することが大切です。
まとめ
現状渡しは、修繕費用を抑え早期売却できるメリットがありますが、契約不適合責任のリスクも伴います。
売主は、物件の状況を正確に開示し、専門家による検査や契約書への特約記載など、リスク軽減策を講じる必要があります。
買主は、物件の状態を十分に確認し、必要であれば専門家による検査を行うべきです。
売買契約は、双方にとって重要な取引であることを忘れずに、慎重に進めることが大切です。
売主、買主ともに、不動産会社に相談しながら進めることをおすすめします。
不明な点は専門家に相談し、トラブルを未然に防ぎましょう。









